2019-09-12

【有川浩】【読書】県庁おもてなし課

私の読書遍歴


読書大好き!かたちんです。

比較的飽き性な私ですが、読書については小学生の頃から続けています。

だいぶ読み方に偏りはありますけれど。

好きな作家は吉村昭ぐらいで、この人の本については、文学、歴史小説、エッセイのほとんどを読んでいます。

この人について書き出せばキリがないので、また次の機会に。

基本的には読みっぱなしで、特に感想をつけることはしていなかったですけれど、せっかくブログもやっていることですし、備忘録も兼ねて、記録してみようと思います。


県庁おもてなし課


著者の有川浩さんはデビュー作の「塩の街」から、自衛隊を絡めたSF小説をいくつか発表されており、もともとはそちらのジャンルの小説が多かったようです。

私がよく読んでいる恋愛モノの著作に関しては、結構最近のもののようで、ですから私は、とてもとてもファンを名乗れるような身分ではございません。

有川浩さんの恋愛モノに関しては、恋愛+αの要素があって、今回読んだ「県庁おもてなし課」についても、恋愛+地域という要素があります。

あらすじ


すごく簡単に申し上げますと、高知県庁に実在する『おもてなし課』を舞台にした地域創生ラブストーリーといった感じです。

主人公であるおもてなし課の若手職員、掛水クンと同僚の多紀ちゃんが、観光とは何か、地域創生とは何かという問いへの答えを見つけるべく奮闘する姿を描いています。

観光なんて、あらゆる顧客のニーズに対応可能なスピーディかつフレキシブルなスタンスと、高度なプロモーション能力と流行を作り出す能力が求められる業種に対して、県庁がどんな形で参画するのか。

当然最初は苦戦します。

高知県のPR大使に高知をPRする名刺を配ってもらおう!という企画を立案し、高知県出身の著名人に打診をして、ほとんど気持ち良い返事を頂いたことに有頂天になったのもつかの間。

名刺に印刷した、割引特典を受けられる観光施設との調整を行なっておらず、その打ち合わせに1ヶ月。

その間、大使への連絡は一切なし。

ほとんどの大使が名刺の存在すら忘れていた中、高知県出身の小説家、吉門喬介のみが県庁のやり方に噛み付きます。

吉門喬介の担当者として、最初に噛み付かれたのが、前述の掛水クンです。

2人が出会いから、この物語は前に進んでいきます。


民間、民間というけれど、


あとの詳しい内容は、実際に本を読んでいただくとして。

大人になって初めて感じた読了感をひとつだけ。

この物語の中では、前例のない事を嫌う、判断が遅い、時間に無頓着、公平性と手続きばかりを重視するあまり前に進めない、いわゆる”県庁ルール”という言葉が出てきます。

そしてそのルールの対極にある感覚として事あるごとに”民間感覚”という言葉が使われるのですが、民間企業にもしがらみはたくさんあるよ…と。

私も汚れてしまったようです…。

大学生の頃は、ただただ面白かった記憶があったのでまた読んでみたのですが、今回は何となくしんどくなりながら読了しました。

この物語では、登場人物たちが前向きに仕事に取り組む様子が描かれていますので、今の仕事が面白くない人はオモシロクナイかもしれません。

恋愛小説として


恋愛小説としての要素は大変薄く、まぁ、なぜ多紀ちゃんが掛水くんのことを好きになったのかは分かりませんでした。

県庁に噛み付いた、吉門喬介の恋愛関係についても、物語では語られるのですが、ストーリーの展開上必要かといえば、そうでもなく。

恋愛小説としては、消化不良な感じです。

おすすめ度は?


有川浩さんに興味のある方なら、ぜひ読んでみることをお勧めしますが、興味がないなら無理して読まなくても、という感じです。

大学時代の青春の記憶が、すこし曇ってしまっていて、とても淋しい気持ちになりました。

もちろん、『県庁おもてなし課』には、何の罪もないのですけれど。


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